家族信託とは|分かりやすく解説|仕組みとメリット・デメリット

家族信託とは何でしょうか?その仕組みやメリット、デメリットを、できるだけわかりやすく解説してみようと思います。

家族信託とは|分かりやすく解説

お正月。子供の頃、お正月と言えば、親戚が集まって、ご馳走が出て、いとこ同士で夜遅くまで語り合う。それがとても楽しみでした。

そして何より楽しみだったのが「お年玉」でした。

親戚のおじさんから、ポチ袋に入ったお年玉を頂戴する。ペコリと頭を下げて、お母さんの所に持って行き、預かってもらう。

幼い子がお金を手にしても、使い方が分かりません。だからお母さんに託しておいて、後で何か買いたいものが見つかったら、銀行からお金を下ろしてもらう。

お金の使い方を知っていても、年齢不相応のお金を手にしたら、無駄使いしてしまうかもしれない。悪い人に取られてしまうかもしれない。だからお母さんに託して守ってもらう。

資産はその人の物だけど、管理は信じられる家族に託す。家族信託も「お年玉」と同じなのですね。

家族信託の仕組み

土地を例に説明します。土地の所有者は、その土地の上にアパートやビルを建てることができます。そしてそのアパートやビルに入居した人や企業から、家賃をもらうことができます。

このように、土地の所有者には、その土地を管理する権利と、その土地から得られる収益をもらう権利の、2つの権利があります。

この2つの権利のうち、前者の「その土地を管理する権利」だけを、信じられる人(一般的には家族)に託すのが家族信託です。

家族信託のメリット|相続税

家族信託には様々なメリットがありますが、ここでは「相続税」を例に説明したいと思います。

土地の所有権が、所有者から息子さんに移る場合を考えてみます。所有者が亡くなってから「遺産相続」という形で所有権を移すケースが一般的かと思います。また所有者が亡くなる前に「生前贈与」という形で所有権を移すこともありますね。

いずれにせよ「相続税」や「贈与税」がかかります。様々なケースがありますので一概には言えませんが、例えば1億円相当の資産があるとすると、遺産相続の場合は1,200万円、生前贈与の場合は1,000万円程納税する必要があります。

このように、資産の1割近い金額を納税しなければならないというのは、庶民の感覚からすると、なかなか受け入れがたいものがあります。

今後土地の上にアパートやビルなどの収益物件を建てて、その収益をもらう権利と考えれば、必要な負担なのかもしれませんが、まだアパートもビルも建てていない、まだ収益が発生してもいないのに、これだけの負担というのはなかなか大変ですね。

ここで家族信託を活用すれば、土地の所有者に「収益をもらう権利」を残したまま、家族に「管理する権利」だけを渡すことができます。

「収益をもらう権利」が所有者に残されたままですから、その時点では相続税や贈与税は発生しないことになります。このメリットは結構大きいのではないでしょうか?

家族信託のデメリット|相続税

家族信託にもデメリットはあります。例えば先ほどの土地の例で言うと、1億円相当の土地の場合、家族信託の契約で約200万円の金額がかかります。生前贈与で納税する1,000万円(10%相当)と比べれば小さい(2%相当)ですが、それでも結構大きな金額です。

 

 

また、家族信託を契約したとしても、所有者が亡くなった時は相続税の納税が必要となります。つまり家族信託は節税対策にはならないということです。

家族信託のメリット・デメリットを秤にかけて、上手に活用してくださいね。

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